【モニター用】

1)モニターの仕事とは 2)最初に覚えること 3)実践での注意 4)自習の仕方


3)実践での注意


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(初-1)基本に忠実に(GCPを実践する)

「GCPを知っている」のと「GCPを守る」では、天と地ほどの差があります。

同じことがSOPでも言えます。

特に初心者は、疑問が少しでも有ったら、基本に戻りましょう。
即ち、すぐにGCPやSOPを見直すのです。

医療機関を調査・選定する時は、必ずSOPのチェックリストを使います。(SOPに無い場合は、自分で作りましょう。)

治験が始まってからは、ますますやっかいなことになります。
GCPを自分で守ることは、まぁ、やれる話です。
しかし、治験が始まると、「医療機関」や「治験責任医師」、「治験分担医師」等にGCPやプロトコルを「守らせる」必要が出てきます。

「自分ではなく他人にGCPやプロトコルを守らせる」。これほどやっかいなことはありません。

ここであなたに大きな味方がいます。CRCです。

■CRCと協力体制を構築する

まだまだCRCの普及は十分とは言えませんが、それでも着実に増えてきています。
そして、CRCの方は治験責任医師などよりは、GCPにも詳しいですし、プロトコルを守ることができます。

もちろん、それもあなたの努力があっての話ですが。

とにかく、自分が担当する医療機関にCRCの方がいらっしゃったら、まずはそのCRCの方に、十分プロトコルの説明をします。
治験を推進する補助ツールとして、CRCの方用に、簡単なプロトコルサマリーやスケジュールチャート等を用意してあげましょう。(もちろん、それは治験責任医師や分担医師にも渡して説明しておきますが、あまりあてにしないように。)

そして、普段からCRCの方とのコミュニケーションを取るよう努めます。
CRCと協力体制を速やかに構築するようにしましょう。

(大きな声では言えませんが、逆にCRCを怒らせると大変です。^^)

もし、CRCの方がいらっしゃらない医療機関には、こちらから信頼できるSMOを紹介してあげるのも手でしょう。

CRCの方がいらっしゃっても、まだ初心者の場合もあります。そんな時は社内のモニター教育担当者を連れて行き、GCPの説明会や勉強会を一緒に開くのも手です。

最近では逆に「あそこの製薬会社のモニターはGCPを全然知らなくて困る」という言葉すら聞きます。

そうならないためにも、まずは、自分がGCPを全て理解し、CRCから信頼を勝ち取ります。

もし、素晴らしいCRCのいる医療機関が有ったら、そこに是非頑張ってもらって症例を多く入れてもらいましょう。
すると、CRFも綺麗にできあがり、SDVも楽で、逸脱例も無く、症例を稼げる、モニターとしてはこれほどのことはありません。

・・・・・・と、言うことで、CRCとのコミュニケーションを持つ、自分のGCP不足のために信頼を失わないようにすることです。

治験責任医師と分担医師には、とにかくモニタリング攻勢をかけ、SDVでは無くでも、口頭でも構いませんので、プロトコル逸脱が無いことを常々チェックし、もし有った場合は、再発防止策を講じましょう。


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