【モニター用】

1)モニターの仕事とは 2)最初に覚えること 3)実践での注意 4)自習の仕方


3)実践での注意


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(初-5)より上を目指す

徐々に仕事に慣れてきたら、より上を目指すことにします。

そんな時に、一番役に立つのは、社内、組織内にいる「優秀な人」です。

あなたが見て、他の人と違うなと思う人が社内に、組織内にいませんか?

いない・・・・・・。 そんな場合は、「島 耕作」でも「浜崎伝助」でも「坂本竜馬」でもいいので、自分が目指したい人を見つけます。ひょっとしたら、社外やライバル会社の中にいるかもしれません。

僕は学生の頃から、自分が怠けてくると映画「大統領の陰謀」の主人公を思い出し、やる気を振るいださせていました。
この映画は、ウォーターゲート事件を追求し、ニクソン大統領を失脚させたワシントン・ポスト紙の2人の記者、カール・バーンスタインとボブ・ウッドワードの行動を通して、事件の全貌を描く、というものです。

ダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォードが演じる新聞記者が、寝食を忘れて黙々と仕事をこなしていく場面を思い出して、あんな仕事職人になりたいとずっと思いながらやってきました。

そんな感じでもいいのですが、できたら、やっぱり身近に「優秀な人」を見つけたほうが、自分のためになります。

しかし、もし、どうしても社内にそのような人がいないようなら、そんな会社は長くないと思ったほうがいいかもしれませんので、転職をお奨めします。

■「優秀な人」を見つけたら、どうするか?

(初-3)仕事を早く身につける」でも、簡単に触れましたが「優秀な人」を見つけたら、その人のようになりたいと、日々、目指して仕事をします。

人間、目標が有るのと無いのでは努力が100倍は違います。

どうして、あの人は周りから「優秀だと思われているのか」を考えてみましょう。

▼仕事の段取りがいいのか?
▼人とは違う発想をするのか?
▼仕事のスピードと質が他の人と段違いにいいのか?

このあたりを見つけるために、その人にドンドン質問したり、議論を持ちかけたり、一緒に行動、仕事をしてみましょう。
すると、「あ!なるほど、この人は他の人とココが違う」といのが分かってきます。

あとは、その人の思考経路、行動パターンを目標に日々研鑚します。


「優秀な社員」にもいろんな定義があるように「優秀なモニター」にもいろんな定義が有ります。

▼被験者登録が他より数倍も多い
▼プロトコル逸脱例が少ない
▼有効例をたくさんかせぐ

このようなモニターにも、近づき、どうして、そのモニターには可能なのかを考えます。
そして、自分が持っていない強みを見つけて、自分のものにする、或いは、その人と比べて自分の弱い点が分かったら、それを補強するようにしましょう。


■自分のスタイルを確立する

優秀な人のパターンにはいろんなパターンがあります。
ですから、社内で自分が目指している優秀な人がいても、その人と全く同じになる必要はありません。

優秀なスキルや思考パターンを真似しつつ、自分なりの持ち味を出していきましょう。

あの人にはあの人の持ち味が、そしてあなたにはあなたの持ち味があるはずです。
その自分の持ち味を出すときに実は、日本独特の問題点、壁があります。

「本音」と「建前」です。 自分の持ち味を出すためには、どうしても本音を語る部分が多くなってきます。
それに、「本音」で語ったほうが、説得力もあります。
建前の言葉は空ろに響くだけです。


会社や組織の中で「建前と「本音」を使い分ける必要も、時にはあるでしょうが、「本音」で生きられたら、断然、そちらのほうが、お得です。楽です。


その自分の本音が、会社の利益とどう結びつくのかを考えましょう。

例えば、僕の場合は、GCP上、ダメなものはダメだということを「建前」だけでなく「本音」でも思っているし、言っています。

それは、ひょっとしたら、治験のスピードを少し遅くさせることになるかも知れません。
しかし、長い目で見ると、申請後の審査のスピードが速くなるかも知れません。
そもそも、申請却下という地雷を踏むことを救っているかも知れません。

そう考えて、会議中に時々、本気で吼えています。なにもそこまでムキにならなくてもいいじゃないか、とよく言われますが、本音ですので、つい、熱がこもってしまうのです。

「建前」と「本音」を上手に使い分けられ、それが自分の良心を痛めないのなら、どうぞおやりください。
それはそれで一つの生き方です。


話が横道にそれましたが、最終的には「自分のスタイル」を確立することを目指しましょう。

「優秀な人のただのコピー」でしたら、存在価値はありません。 あなたにしかできない何かを見つけましょう。

その一番の近道は、実は「好きなことをやる。それも徹底的にやる」ことです。他の人には真似できないくらい、徹底的にやります。「他の人に真似できないほど」というところが、既に「オリジナリティ」です。


もし、あなたがモニターという職種をイヤイヤやっているなら、到底「優秀なモニター」には慣れないでしょう。
きっと、僕は「優秀なモニター」にはなれません。
しかし、教育は好きです。なので「そこそこの教育担当者」として、生存できています。


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