(1)動作・知識・能力アップ方法 |
(1)−7)記録・資料の管理能力 |
ここでは、以下の記録・資料の管理能力を問われています。
@モニタリング報告書は5W1Hを正確に漏れ事項なく記載し、1週間以内に提出している
A書類の作成時・提出時・入手時には必ずチェックを行い、ミスがあれば即対応を行っている
B入手資料を必要書類と共に保管部署に速やかに提出している
C責任医師に必須保存文書の保管の有無を随時確認している
D入手・提出資料(写)などを何らかの方法で自己管理もしくは把握しており、QCにも即対応している
この中で一番重要なのは、当然ながら「@モニタリング報告書は5W1Hを正確に漏れ事項なく記載し、1週間以内に提出している」です。
提出期限は、それぞれの会社によって、異なるでしょうが、いずれにしても記憶が消えないうちに書いておきましょう。
「モニタリング報告書の記載」については、1)モニターの仕事とは の 「10.モニタリング報告書の作成」を参照ください。
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A書類の作成時・提出時・入手時には必ずチェックを行い、ミスがあれば即対応を行っている |
Aでは、特に医療機関で書類を受け取った時に、すぐにその場でチェックをする癖をつけましょう。習慣になるくらい徹底してやります。
会社に帰ってきてからチェックして、ミスを見つけると、また北海道や沖縄まで行かないといけないハメになります。
■「書類の作成時」に自己チェックを入れるのは、GCPとか治験絡みだけでなく、「あらゆる仕事の基本」です。
最近は「ワープロソフト」で作っていることが多いので、昔では考えられないような「誤字」があります。
変換ミスがあるためですね。
「医療期間(機関の間違い」とか、「責任意志(医師の間違い)」(う〜〜む、これなんか、実に言いえて妙だな。。。『悪魔の辞典(治験編)』に入れておこうかな^^)など。
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B入手資料を必要書類と共に保管部署に速やかに提出している |
Bでは、契約書のところでも触れましたが、自己チェックが済んだら、速やかに保管部署に書類を渡します。
もし、あとで何度もみるような書類(契約書など)は、コピーをとっておいてもいいでしょう。
とにかく、自分の机の中に保管しておくと(もっとひどいと机の上に放り出しておくと)、破損、紛失などの恐れがあります。
さらに、いつまでも、自分の手元に置いておくと、たとえばQC担当部署がある場合など、問題の発見が遅くなります。
お金は貯めても、仕事と書類は貯めるな・・・です。
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C責任医師に必須保存文書の保管の有無を随時確認している
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Cでは、最近はCRCの方がいらっしゃるので、そちらに随時確認するといいでしょう。
保管用のフォルダをあらかじめ、こちらで用意しておいて、そこに保管してもらうのもいいアイディアです。
なんなら、自分で保管しちゃいましょう!^^;
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D入手・提出資料(写)などを何らかの方法で自己管理もしくは把握しており、QCにも即対応している |
Dここでは、特に「QCに直ぐに対応する」ことが大切です。(QC部署が無い会社は、自分でチェックしてミスを見つけたときに該当します)
どんな仕事もそうですが、さっさと対応すると、どうってことは無いのですが、溜め込んだり、時間がたってしまうと、その仕事をやるのが億劫になります。
ここでも、「金は貯めても、仕事と書類は貯めるな・・・です。」
また、病院関係の資料でミスを見つけた場合、例えば1年後に訂正に行くと「どやしつけられたりします。」
当然です。
自分が病院の治験事務局だと思ってください。1年も前の書類の訂正に、今ごろ来るな! と思いませんか?
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