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モニターやCRCが覚えておきたい治験で使われる言葉・治験で使われる略語の意味

治験で使われる言葉・治験で使われる略語の意味



病院内で日常的に使用されている言葉(1)
ICU

Intensive care unit[英]の略で、一般に集中治療室(集中治療施設)と言われている。ここでは、外科系・内科系を問わず全身管理が必要な重症患者を診ている。
明け

看護師間の会話で多く、深夜勤務が終わった朝のことを指す表現として用いられる。
アナフィラキシー

過敏症、過敏性による造語。
毒素を前もって接種した結果、耐毒素性が減少することをいう。結果、ショック様症状を起こして呼吸困難や循環不全や痙攣を起こし、重篤な場合は死ぬこともある。これを、アナフィラキシーショックという。
アナムネーゼ  

病歴のこと。ドイツ語の「anamnese」を「アナムネ」とも表現する。
安静度 bed rest level

安静は疾病治療の基本であるが、医学的取り決めはなく、各病院病棟の医師の指示するもので、患者の状態に合わせて段階がアップされる。(例)絶対安静(CBR)、ベッド上安静、病室内フリー、病棟内フリー、院内フリーなど。

・安静臥床 [英rest in bed, bed rest]
床上安静、臥床安静 トイレや洗面時のみは歩行してもよいが、1日30分程度のベッド上の起座以外はベッド上ですごすこと。

・絶対安静 [英absolute rest, complete bed rest]
すべての身辺介助を必要とし、終日ベッド上で仰臥すること。
アンビュー

救急蘇生などでよく使われるもので、呼吸停止しているヒトに人工呼吸を行う器具のこと。 なお、呼吸停止、無呼吸apneaを「アプネア」と表現して用いられる。
医師指示表 doctor's order sheet

看護記録の一部であり、医師から患者に行う与薬、検査、治療処置、注射などの指示が示される用紙。
(同)指示簿 (関)指示[英order]
医師の指示は、法的には口頭でもかまわないとされているが、その記載は行っておく必要がある。正しく伝え、誤りを防ぐという意味から文書による指示が望ましい。
医原病 iatrogenic disease

医師の医療行為によって引き起こされた疾患。診断や治療に伴って生じた障害のみならず、医師の言葉や行動によって引き起こされた障害なども含む。
医師の裁量権

医師が自分の意見によって判断し処置すること。たとえば、末期がんの患者に対し、がんを告知しないという行為は医師の裁量の範囲内であり、医師の説明義務違反とはならない。ただし、裁量の範囲は無定量ではなく、前述の例の場合、患者の家族に対し告知を怠ったことについては説明義務違反であるという判決も出されている。
医療過誤

医療事故の一類型であって、医療従事者が、医療の遂行において、医療的準則に違反して患者に被害を発生させた行為を指す。
医療事故

医療に関わる場所で、医療の全過程において発生するすべての人身事故で、以下の場合を含む。なお、医療従事者の過誤、過失の有無を問わない。

ア 死亡、生命の危険、病状の悪化等の身体的被害及び苦痛、不安等の精神的被害が生じた場合
イ 患者が廊下で転倒し、負傷した事例のように、医療行為とは直接関係しない場合
ウ 患者についてだけでなく、注射針の誤刺のように、医療従事者に被害が生じた場合
移送

自分で歩けない患者や歩いてはいけない患者などを検査や治療・手術の目的で病室もしくは外来などから検査室・手術室・外来・病室・放射線治療室などへ運ぶこと。患者の状態に合わせて輸送車(ストレッチャー)や車椅子、担架などが選ばれる。
 
 
イブニング ケア evening care, PM care

夕方、ベッドの乱れを直し、洗面や排泄をすませるなど、病室環境を整えること。
入り

看護師間の会話で多く、深夜勤務につくことを指す表現として用いられる。
エンゼル ケア angel care

亡くなった患者の遺体をきれいにするために綿球など、処置の必需品がセットになっているもの。あるいはその処置のこと。
応招義務

診療に従事する医師は、診察治療の求めがあった場合、正当な事由がなければ、これを拒否することができない義務のこと。
オペ出し

手術室へ患者(オペ患)を連れて行くこと。
お見送り

病院で亡くなった患者を一般の出口からでなく、専用の出口から送り出すこと。
温度板

(看護日誌、温度表) 体温(T)、脈拍(P)、呼吸(R)、血圧(BP)をグラフによって示すほか、検査、食事、排尿、排便回数、身長、体重などを記入し、患者の状態の概要を断続的に見ることができる。

@一般に、体温(T)→青、脈拍(P)→赤、呼吸(R)→黒、で示される。

A病日は黒字で、術後日数は赤字で記載する。入院と退院は黒字で何時何分と記し、死亡退院のみ赤字で書く。

B手術名、抜糸は赤字で書く。輸血は血液量を、出血は量をともに赤字で記す。

C化学療法、抗生物質など特定の薬剤を用いた場合は決められた色鉛筆でわかりやすく示す。麻薬の場合は赤色でマル麻(○の中に麻と書く)と示す。

D尿、便の色、回数は1日間のtotalを正確に記載する。
血尿のあった期間は赤印をする。
浣腸の場合、1/GE、または青色で1と記す。便は種類によって記号で示す場合もある。
かかりつけ医

地域住民に対して、日常的な健康相談、一次的医療を行い、総合的・包括的に患者の健康を管理し、必要に応じて専門医療機関との連携を行う医師又は医療機関を指す。
化学療法

化学薬品で体内の病原体を直接絶滅しようとする治療法のこと。英語で「chemischer」といって、単に「ケモ」と表現する場合がある。
カーデックス cardex

個々の患者に関する情報、治療処置、看護計画などを一括して記入したカードをビジブル・ブックに挿入して、病棟ごとに患者全員のものをまとめたもの。

もともとカーデックスはビジブル・ブックの中の一商品名であったが、看護で便宜上特有の用い方をしたのが定着したものといわれている。

ビジブル・ブックは、はめ込み式で取り外しのできるカードでできており、カードの端が一枚ごとに少しずつずれて見出しのようになるので、そこに患者名などが書きこまれ、個々の患者のところを開いて見るときに便利になっている。

1枚のカードに全部記入する場合もあるが、開いたときに上下2枚のカードを1組として1人の患者に用いているものが多い。
喀痰 sputum

痰のこと。カルテには「sp」と略して書く場合も多い。また、「ゼグレート」とも表現する。
合併症

2つ以上の疾患が同時、もしくは前後して起こり、さらにそれらの疾患が相互に直接的な因果 関係が考えられない場合に、ひとつの疾患からみて他の疾患を合併症と捉えている。
がん

悪性新生物のこと。英語では「cancer(キャンサー)」、ドイツ語では「Krebs(クレブス)」である。その他、英語のcarcinoma悪性腫瘍を「カルチ」、ドイツ語のtumor腫瘍「ツモール」とも表現する。
看護記録 nurse's record

看護師によって記載され、個々の患者についての看護上必要な諸記録を記録したものを指す。
看護体制

看護師の勤務体制は、一般的に2交代制と3交代制があり、後者は主に基準看護をとっている病院で実施されている。

・日勤(にっきん) [英daytime service]
(例)08:30-17:00

・準夜(じゅんや)
(例)16:30-01:00 (同)準夜勤

・深夜(しんや)
(例)00:30-09:00 (同)深夜勤




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