病院内で日常的に使用されている言葉(2) |
気管支鏡検査 bronchscopy
局所麻酔を使って、気管支内に気管支鏡を入れて肺や気管支の状況を検査する方法。「BF」と略して「ブロンコ」と表現する場合がある。 |
気管切開
気管を切開する方法。首のあたりから切り、気管を切開して気管内チューブをいれて呼吸管理する。英語で「tracheotomy」、ドイツ語で「Tracheotomic」であり、略して「トラキオ」と表現する場合がある。 |
キサントクロミー
黄疸の場合の黄色皮膚色、赤血球が混入してそのヘモグロビンの分解酵素を含んでる髄液に見られるような黄色への変色のことを指す。脳外科では、「キサント」と表現する場合がある。 |
キシロカイン
局所麻酔薬や表面麻酔薬として多く使用されている。略して「ロカ」と表現される場合がある。 |
救護区分
患者の状態に応じた、病棟での救護区分を指す。患者を緊急の際にどうやって危険なところから移送するか、その程度を表す区分であり、一般に、担送、護送、独歩というように分けられている。 |
急性硬膜下血腫
硬膜とくも膜の間への血液の血管外漏出のこと。頭部外傷などによって起こる事が多い。
英語で「acute subdural hemorrhage」を「ASDH」と略し、省略する場合、一般的には「サブドラ」と表現することが多い。 |
筋肉内注射 intramuscular injection
薬剤を筋肉中に注射すること。
皮下注射に比べて吸収が早く、刺激、疼痛が強いもの、油性の薬剤、吸収の悪い薬剤が筋肉内注射に適用される。
略して「IM」と略して表現する場合もある。 |
クリティカル・パス Critical Path
タイムラインの短縮・延期の直接的原因となる業務の流れ/その時点で一番長い業務の流れをいう。
医療の分野では「標準医療」や「総合治療計画」と訳されており、ある特定の疾患治療・処置・教育・安静度等を標準化したもの。
クリティカル・パスの効果は、@在院日数の短縮化Aコストの削減B患者の満足度の向上Cケース・マネジメントの改善D職員教育E診療録の改善Fチーム医療の推進等が挙げられる。施設によっては、クリニカル・パスとも表現されている。 |
くも膜下出血 subarachnoid hemorrhage
脳動脈瘤やAVM(脳動静脈奇形)などが原因で、くも膜に出血した状態。症状一番多いのが「今まで感じた事がない頭痛」。「エスエイチ(SAH)」と略して表現する場合もある。 |
血圧 blood pressure
血管、特に動脈の内圧のこと。心室の収縮期に相当する部分を最大血圧、心室が弛緩した時の血圧を最少血圧と表現する。「Bp」と略して表現する場合もある。 |
結核
英語では「tuberculousis」であり、「テーベー(TB)」と略して表現する場合もある。 |
血色素(ヘモグロビン)
鉄を含むへムという色素とグロビンという蛋白質の結合した色素蛋白質で、脊椎動物の赤血球中に含まれている。酸素はこれと繋がって各組織に運ばれる。
英語では「hemoglbin」であり、「ハーベー(hb)」と略して表現する場合もある。 |
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血小板
血液の凝固に綿密な関係を持つ血液中の有形成分の一つである。
英語では「blood platelets」であり、「プレート(plt)」と略して表現する場合もある。 |
交差適合試験
血液が適合する型の血液(輸血)かどうか調べる方法のこと。
英語では「cross matching test」であり、「クロスマッチ」、「クロス」と略して表現する場合もある。 |
骨髄穿刺 bone-marrow puncture
悪性貧血や再生不良性貧血、白血病などなどの診断にする検査。
ドイツ語は「Knochenmarkspunktion」である。
ドイツ語を「マルク」と略して表現する場合もある。 |
痔核 hemorrhoids
いわゆる痔のこと。「ヘモ」と略して表現する場合もある。
「ヘモ」と略す表現に「血液」の接頭語もある。また、「ヘモる」とは喀血の表現でも用いられる場合がある。 |
在宅看護 home nursing, home health care
(在宅ケア) 在宅で療養、生活する患者や老人、障害者に対して行う日常生活の世話を指す。 |
失語 aphasia
疾患として話すコトバを失うこと。脳外科で『運動性失語(motor aphasia)』と『感覚性失語(sensory aphasia)』 を多く用いている。 |
死亡
ドイツ語のsterben「死ぬ、死亡」を「ステる、ステルベン」と略して表現する場合もある。 |
徐脈 bradycardia
毎分脈拍が60以下のこと。「ブラディー(brady)」と略して表現する場合もある。 |
手術 operation
一般的に「オペ(ope)」と略して表現する場合が多い。
・術前指示 [英preoperative orders]
・術後指示 [英postoperative orders] |
処方せん
医師・歯科医師・獣医師が、治療のために患者に対して交付する医薬品の指示書。院内処方せんと院外処方せんがある。院外処方せんは、患者がどこの保険薬局でも調剤を求めることができ、医師が処方せん料を徴収することができる。 |
巡視 round
(回診) ラウンドともいう。病棟内の全患者に異常がないかどうか、決められた範囲を見回ること。 |
心電図 electrocardiogram
略して「イーシージー(ECG)」と表現するが、ドイツ語のelektrokardiogrammを略して「エーカーゲー(EKG)」と表現する場合もある。 |
生検 biopsy
適切な部分を選んで、必要最小限の検体を採取する方法。
一般的には、英語での「バイオプシー」と表現されている。 |
精神科 psychosis
精神現象や行動異常などなどによって受診する科。
「プシ科」と略して表現する場合もある。
例えば、「婦人科」は "Gynakologie" を略して「ギネ科」、「泌尿器科(学)」は "urology(Uro)" を略して「ウロ」、「眼・眼科」は "auge" を略して「アウゲ」、「耳鼻咽喉科(学)」は "otorhinolaryngology(Oto)" を略して「オト」と表現する場合もある。 |
生命徴候 vital signs
生命徴候(脈拍、呼吸など) を略して「バイタル」と表現する場合もある。 |