【実践的モニター研修プログラムの作成と活用方法】

実践的モニター研修プログラムの作成と活用方法(3)





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■研修の目標設定・明確化
●「GCPを理解する」?

どう明確化するか?

次の3つの観点から考える

1.どのような行動をとれるようになればいいのか

2.どのような状況下で行った行動であればいいのか

3.どの程度で合格とするのか
●研修の目標設定・明確化

1.どのような行動をとれるようになればいいのか
例) 「医療機関がGCPに適合しているか調査できる」


2.どのような状況下で行った行動であればいいのか
例) 「医療機関がGCPに適合しているか調査できる」 + 「チェックリストを使わずに、ひとりでできる」


3.どの程度で合格とするのか
例) 「医療機関がGCPに適合しているか調査できる」 + 「チェックリストを使わずに、ひとりでできる」 + 「不適合個所は100%発見でき、自力で解決できる」
■研修効果をアップするコツ
●対象はだれ? (モニター候補者)

●どのようなレベル? (新卒)

   ↓

●研修前のレベル

   ↓どのようにして?

●研修後のレベル(目標)
●どのような教材を作るか? どのような研修技法を使うか?

【研修の目標】

・ひとりで施設の調査を行うことができる
?チェックリストを見なくても
?不適合個所は100%発見できる
  ↓
考えてみましょう
  ↓
前提条件 ・GCPはひと通り知っている新人モニター候補
●施設の調査研修(1)

●前提となる条件をクリアしているかの確認
・GCPでは施設の条件として何を要求しているか
・チェックリストでは何を要求しているか

   ↓

●知識の確認

   ↓

●事前に調べてもらい、当日、確認試験を実施
●eラーニングを予め受けておいてもらう
●施設の調査研修(2)

●ひとりで施設の調査を行うことができる

   ↓

●行動の確認

  ↓

●模擬研修を実施
●施設の重大なGCP上の問題を発見できるか
●それを解決できるか
●施設の調査研修(3)

●研修プログラムの事例
   ↓
・研修の案内・予習の提示
   ↓
・前提となる知識を確認(試験)
   ↓
・模擬研修を実施(模擬資料を配布)
   ↓
・例えば「IRBメンバー」に不備事項を潜ませておく
   ↓
・施設の重大なGCP上の問題を発見できるか
   ↓
・それを解決できるか
■研修効果から考える・研修の落とし穴
●研修に期待されている範囲を明確にしている?

・「講演会」スタイルは役立つか?

・ 「事例検討会」は役立つか?

・ 「年間研修時間」で縛ればモニターの質が上がるか?
●研修に期待されている範囲を明確にしている?

・たとえば・・・・「新入社員を8月までに「モニター」として働けるよう導入研修を行う」
 

■「講演会」スタイルの難点
●つまらない
 
●頭に入らない

●頭に入ったが行動に移せない
●「事例検討会」は役立つか?

人気の高い「事例検討会」の難点

・「答え」が出ない

⇒会社として「答え」を決めるのが先決

⇒その「答え」を徹底させるためにはいい

・受講生の質が低いと討論内容も低くなる

・例)GCP条文を知らないで討議している


●in put(知識)
  ↓
●out put(考える力)
●「事例検討会」は役立つか?

・「正解」を求めない「事例検討会」もある
・「考えること」「気づき」に重点
・他者の知識、思考を刺激剤とする
・「ベテランと初心者の情報共有化」が目的
    ↓
こんな時はどうする?
    ↓
この旨を事前に、明確に宣言しておかないと、あとで不満がでる
■SOPの「年間研修時間」は有効か?
・「研修」に意義があれば有効

・ 「研修内容」が身についていれば有効

・ 多忙なモニターを研修に無理矢理参加させるには、有効


●注意点・・・有効? 、内容は?、どう測るの?
■研修効果をアップさせるコツ
●ニーズを掘り起こす(見つける)

●例えば・・・OJTを担当する先輩モニターに対して 「効果的なOJTの方法」研修を実施
      ↓
●アンケート結果
・初めてOJTの方法を体系的に教えてもらった
・今まで効率の悪いOJT方法だったことが分かった
●研修効果をアップさせるコツ

・モニターに役立つこと
・治験の質・スピードアップに貢献できること

    ↓

●研修実施にあたり注意すること

・研修の評価が必要
・研修の目的が明確か?
・研修の目的が達成できているか?
■研修を評価しないと・・・・・・
●私の失敗

・SDV研修を6ヶ月実施、1月に試験を実施
  ↓
・試験結果は予想以上に低かった
  ↓
・あらためて研修方法を検討
  ↓
・2月の研修後の試験では高成績になった

●どこが違ったか?

・1月までSDV方法のポイントを説明していなかった
・2月は事前にポイントを説明した
■研修効果をアップさせるコツ
・講師の自己満足にならないように常に研修を評価する

・受講生の視線で考える

・研修結果が思わしくなかったら、次回は改善するよう工夫する
●長期的な測定・評価
    ↓
・1年おきに研修の評価をアンケート形式で計る
・GCP確認試験

●まずは、ボトムアップをはかる。そうしないとGCP違反、プロトコル違反が多発する
●長期比較と短期比較で何が分かるか?

     ↓

●学習する組織への変貌を測定できる

     ↓もう1つの効果

●研修効果をモニターに提示すると自信につながる。これが大切。
●社内アンケートより

・5ヵ年計画を見て、やる気が起きた

・確かな知識があると、余裕と自信を持って医師や事務局と対応できるようになった

・SOPで確認する癖がついた

・時間を確保して、自習する習慣がついた

・研修が楽しくなった

・研修で知識を得られる有り難さを感じた
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